LTノット

<LTノット>は、<電車結び(ユニノット)>に代わるノットとして開発した新しいノットで、ライトタックル(LT)を由来として命名されました。

その構造は、
◆リーダー側 : スッポ抜けのない最強<ネイルノット3~5回巻> と
◆PEライン側 : 高い結節強度の摩擦系<グルグル結び10~15回巻> を
連結したものです。

最強<ネイルノット3~5回巻>のお陰で、面倒な<ハーフヒッチが一切不要>となり、結果として、<ノットが短く>なり、<電車結び>並みの手軽さで、<摩擦系3ノット(PRノット、MIDノット、FGノット)>に次ぐ<高い結節強度>を発揮する素晴らしい<LTノット>が生まれたのです。

強く・短い<LTノット>は、キャスティング系の釣りに最適です。

名前の由来となったライトタックル(LT)、SWライトゲーム、エギング、シーバス、ひとつテンヤなどの海釣りから 管理釣り場や河川のトラウトはもとより、ベテランでも手こずる、PEテーパー力糸やPEミッドリーダーなど、PEライン同士の結束まで、全てのジャンルで<電車結び>に代わる<釣り場用ノット>として、強い味方になってくれます。

この<LTノット>を1分チョットで、確実に結べるように開発(PAT.P)したのが <LTノッター>で、品番LT-1 は PE0.2~2号に対応しています。

LTノット と ノーネームノット の比較

<LTノット>を理解していただくため、<LTノット>と、<LTノット>に似ている<ノーネームノット(8の字グルグル結び)> の比較からご覧ください。

LTノット と ノーネームノット の比較 (写真は拡大できます)

上が<LTノット>、下が従来の<ノーネームノット(8の字グルグル結び)>で、2つのノットは、下記の構造になっています。

●LTノット :
左側 : グルグル結び10回巻
右側 : ネイルノット5回

●ノーネームノット(8の字グルグル結び) :
左側 : グルグル結び10回巻
右側 : 8の字結びXハーフヒッチ6回Xハーフヒッチ6回X3回巻エンドノット

いずれも、左側の<グルグル結び10回巻>が、摩擦系として高い<結節強度>を発揮してくれます。

大きく異なるのは右側で、<ネイルノット5回巻>が、<8の字結びXハーフヒッチ6回Xハーフヒッチ6回Xハーフヒッチ6回X3回巻エンドノット> と同じ<ゆるみにくさ、スッポ抜けにくさ>を発揮しているのです。

上の写真のように、<LTノット>は、<ノーネームノット(8の字グルグル結び)>と同じ<性能>と<強度>でありながら、手順が簡単で、ノットの長さが半分以下で済んでしまうので、<電車結び>と同じ感覚で使うことができるのです。

ネイルノット とは?

それでは、この<LTノット>実現の立役者<5回巻のネイルノット>とは、どんな結びなのでしょうか?

ネイルノット とは? (写真は拡大できます)

写真中、上が、お馴染みの<電車結び(ユニノット)>で、下が<ネイルノット>です。

<電車結び>は、釣糸の基本的な結びなのですが、3回巻以下の<電車結び>は巻付部がズレ動いてスッポ抜けやすいのです。

又、端線が斜め上に向いてしまうので、キャスティングには不都合なのです。

一方、<ネイルノット>は、フライフィッシング用に開発され、パイプ(昔はネイル=釘)を使って、糸の主線と端糸の両方を巻付部の下に通して結ぶことから、スッポ抜けのない結びとして世界中で信頼されています。

日本でも、釣針を結ぶ時、スッポ抜けない最強<本結び(※)/フィンガーノット>が知られていますが、この<本結び>が<ネイルノット>なのです。

※ : 弊社の<スピード針むすび・太糸用>は、ナイロン30号ハリスで、最強<本結び(ネイルノット)>を結ぶことができます。

更に、<ネイルノット>は、糸が前後から巻付部の下を通るため、端線が主線と一直線に向くので、キャスティングの邪魔にならないのです。

注記: <電車結び>は、前後から<ユニノット>で連結するため、<ダブル・ユニノット>とも呼ばれます。

ネイルレス・ネイルノット とは

このように素晴らしい能力を発揮する<ネイルノット5回巻>を、パイプ(釘)などを使わずに結ぶのは大変難しいのですが、実は、一つだけ方法があるのです。

下のイラストは、<LTノッター>の使用説明書の一部です(クリックで拡大できます)

LTノット説明用⑨

  • その方法とは、<ネイルレス・ネイルノット(直訳すると、釘無し釘結び)>と呼ばれ、<電車結び5回巻>の上に、同じ方向に<電車結び5回巻>を重ね、両端の糸を引っ張ると、<ネイルノット5回巻>に<強制変換>される方法なのです。

LTノット説明用⑩

  • だれが考えたのか分かりませんが、実に素晴らしい方法なのです!

    ただし、実際の釣りで、これを実行している釣り人はほとんどいません。

    理由は、手の中だけで<強制変換>させるのは、ベテランでも難しく、細糸やPEラインに至っては、不可能に近いためです。

LTノット説明用⑪

  • 手では難しい<ネイルレス・ネイルノット>による<強制変換>を、<電車結び>を繰返す単純作業で、誰でも簡単にできるようにしたのが<LTノッター>なのです。

LTノット説明用⑲

  • 上記で<ネイルレス・ネイルノット>による<ネイルノット>の結び方がお判りいただけたと思いますが、<LTノッター>では、反対側の<グルグル結び>も、あらかじめ先端部に巻付け<グルグル巻き>を、リーダーの上に伸ばすだけの簡単な操作で済んでしまうのです。

言葉の説明だと、ややこしいのですが、<動画>をご覧いただくと、いかに単純で簡単な操作か、
お判りいただけると思います。

<LTノッター>で作る強力な<LTノット>を駆使して、新感覚の釣りを楽しんでください。



 

蛇足

 

<LTノット> は <摩擦系> or <結び系>?

<LTノット>を、<摩擦系ノット>と呼ぶか<結び系ノット>と呼ぶかは、敢えて避けさせていただきます。

<LTノット>の高い<結節強度>は、摩擦系の<10~15回巻グルグル結び>に由来するのですが、スッポ抜け防止は、最強結びの<3~5回巻ネイルノット>に由来するため、リーダーに結び目のない摩擦系ノット<PRノット、MIDノット、FGノット>とは違うためです。

<ノーネームノット(8の字グルグル結び)>や<SFノット>と同じで、これを<摩擦系>と考える人には、<LTノット>は<摩擦系>となり、<結び系>と考える人には、<結び系>になってしまうのです ・・・ 簡単で、強ければ、どちらでもイイんすけどね(笑)。

<電車結び> と <ネイルノット> は同じ?!

<ネイルノット>の特長、素晴らしさをご説明しましたが、実は、<ネイルノット>と<電車結び(ユニノット)>は、全く同じ結びでありながら、自己主張をする最終形状が違うだけなんです!

<電車結び(ユニノット)>のままでは、結び目がズレ動いてスッポ抜けやすいのですが、一度<ネイルノット>に変わってしまうと、スッポ抜けが無くなるのです ・・・ 針結びで、<本結び(=ネイルノット)>が、スッポ抜けないのと同じです。

実際、<LTノッター>の使用説明書中でもご紹介の、<ユニノット(電車結び)2回巻>を使った<ノーネームノット>でも、一見すると<ネイルノット2回巻>を使ったように見えるのですが、強く引くと、ノットがズレ動いて、結び目に角度を持つ<ユニノット(電車結び)2回巻>に戻ってしまい、<ネイルノット>としては使えないのです・・・これを防ぐために、ハーフヒッチ仕上げが必要になるのです。

従い、<ユニノット(電車結び)>に自動変換されない<ネイルノット>は、3回巻以上にする必要があるのですが、3回巻以上の< ユニノット(電車結び)>を、手で<ネイルノット>に変換するのは大変で、細い糸や、PEラインでは、ほぼ不可能なのです。 <ネイルレス・ネイルノット>とは、<電車結び=ネイルノット> の原理を理解して、巻付けの上に<電車結び>を重ねる事で、<ネイルノット>に強制的に変換する方法なのです。 この変換方法を最初に考えたのは、多分、欧米のフライ・フィッシャーマンだと思いますが、ビミニツイストと言い、ネイルレス・ネイルノットと言い、すごいですね ・・・ 釣り人って!
 

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