PRノットの巻付原理

かんたんに言いますと、<PRボビン>を使って結ぶ<PRノット>は、<パイプの先端>がリーダーに密着したまま回転ができるようにPEラインのテンション(張り)を調節するのですが、このように調節をすることにより、<パイプの先端>がリーダーから離れて(垂れ下がって)回転するよりも、<何倍もの強い力>で巻付けることができるのです。


以下は、その理由ですが、下に行くほど専門的になりますので、何となく原理を判っていただけたら、進むのを止めてください。


結束強度100%を誇る<PRノット>は、独特の<PRボビン>から生み出される強力な巻付力で、PEラインをリーダー上に強固に固定する素晴らしい結束方法ですが、<PRノット>独特の<巻付原理>を全く知らないと、<PRノット>は難しいと考えてしまうようです。

<PRノットの巻付原理>を知っていれば、<PRノット>には絶対に必要となる<適正テンション>の意味と理由が判り、<PRノット>は誰がやっても<結束強度100%>を実現できる、<最強且つ簡単なノット>だと、お判りいただけると思います。

PEラインをリーダーに巻付ける<パイプの先端>が、リーダーに強く押し付けられた状態を保ったまま本体を回転し、回転することでパイプの先端からPEラインを強引に引き出し、リーダー上に強固に巻付けるのが<PRノット>なのですが、なぜ、パイプの先端をリーダーに強く押し付けた状態で、本体を回転させる必要があるのでしょうか?

一見、同じような巻付けの<MIDノット>では、PEラインの先端に小さなオモリや5円硬貨などを付けて、<遠心力>でオモリをクルクルと回転させてPEラインをリーダーに巻付け、一気に増し締めをして仕上げますが、この先入観が有ると<PRノット>が結べないのです。

<PRノット>は、ボビンの回転による<遠心力>と、パイプの先端からPEラインをズルズルと引き出す<摩擦力>を合算することで、回転速度を速めたり、オモリを重くしなくても、常に超強力な<巻付力>を生み出し、PEラインをアメ色に変えて、リーダーに巻付けることができるのです。

<摩擦力>を合算するために、あらかじめ<適正テンション>に調節しておく必要が有るのですが、初めての方にとって、ここが判りにくいのです。


それでは、<遠心力>と<摩擦力>を合算した<巻付力>とは、どのような力なのでしょうか?

3つの力が働いている状態の図を作ってみました。

尚、<PRノット>が初めての皆様用に、図中では、従来型の<巻付け専用PRボビン>のイラストを使用しましたが、「かんたんリーダー結び」では、表側が、従来型の<巻付け専用PRボビン>となり、裏側は、<ハーフヒッチ仕上専用>になります。

prknot_principle_1

図1.はパイプ先端がリーダーに密着して回転している状態です。

適正な摩擦力(テンション調節)が働いて、パイプ先端がリーダーに当たりながら、PEラインがパイプ先端から、ズルズルと引き出され、リーダーに巻付きます。

この時、3つの力は

巻付力F=摩擦力F1+遠心力F2

となり、強力な巻付力が生まれます。

prknot_principle_2

図2.はパイプ先端がリーだーから離れた状態で回転しています。

摩擦力のテンション調節が弱すぎると、このようになってしまいます。

この状態では、ボビンは単なるオモリにしかならず、遠心力は働きますが、途中で生み出される摩擦力は<ゼロ>になってしまいます。

巻付力F= 摩擦力ゼロ + 遠心力F2

となり、PEラインをアメ色に変えるような大きな巻付力は生まれません。

上記のように、適正な摩擦力が生まれるように、テンション調節をした上で、ボビンを回転させなければ、PRノットは作れません。

PEラインを本体の裏側から引っ張ってみて、適正テンションをチェックする方法は、使用説明書、ホームページ、動画のいずれでもご覧をいただけます・・・ ラインが変わる時は、必ず、この方法で適正テンションのチェックをしてください。


上記 巻付力F= 摩擦力F1 + 遠心力F2 は、数式で表すと下記のようになります。

F =F1 (nμN) + F2 (mv2/r)  n : テンション調節用巻付け回数
μ : 摩擦係数
N : 抗力

m : ボビンの質量
v : ボビンの回転速度
r : ボビンの回転半径


お疲れ様でした!ペコリ

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